原掲載日:

2020年掲載の短歌作例と作歌指導の原資料です。三井茂子の歌を含む5首、各詞書・ルビ・署名、冒頭と末尾の指導・募集文を保存しています。講座の日程・担当者や投稿の呼びかけは当時の記述で、現在の案内ではありません。

 浪漫の香り高き心の歌を第一に求めます。詞書を付しますと前後の情景が偲ばれて好ましい。作者名の上に地名を。三井茂子さんは横浜読売文化センターにて私の指導で上達された歌人です。
 
初冬の佇まいを静謐なる庭園を愛でゐて
苔むした石に落ちたる一凛の椿語るがに静もる初冬  伊豆 三井茂子
 
本歌取り。ためらふ心と訪なふ人を想ひて
苔はらひ棕櫚縄結びし関守の水面に映る手弱女の袖  葉山 成秋
 
苦悩も憤怒も忘れまじペンに託せし吾滅びても
吾がペンも吾が書もゐるをる寄り添ひぬ何処いずこぞ吾だけ旅立つ朝まで
葉山 成秋
 
己の生への推し測り難きを詠める
何故なにゆえに喰らひて書くや何故に生きて何故死して何故
 
きのふ城ケ島に遊びて白秋の魂に遭ふて語れり
君問ふな幾年虚いくとせむなし城ケ島数へる指に雨粒の舞ふ
 
 このように限りある命や古人への思いを歌うもよし。横浜読売文化センターでは私が土曜の午後に指導。歓談も楽しく。事務担当は佐野様。ほかのジャンルも雛型に拘らずまずは投稿されよ。

Share This Post.